株式会社プロスキーム

PROSCHEME



日本のはじまり出雲

出雲ブランドの創出

 出雲を舞台にスサノオや大国主命が活躍する「神話の国・出雲」。神話は荒唐無稽なつくり話ではなく、出雲の神話が示すのは「出雲は古代日本の一つの中心的存在であり、大和と対抗し得る支配勢力が出雲に存在した」という歴史的事実です。神無月に全国の神々が全て集まる「神在月の出雲」は、日本酒、ぜんざい、相撲、歌舞伎などの発祥の地であり、日本の文化や社会のエッセンスの多くが出雲から始まっています。
 古代から中世、近世を通じて、日本海沿岸こそ表日本であり、中国大陸や朝鮮半島から出雲へと続く渡来の道を示唆し、出雲は日本列島の正しく表玄関だったのです。
 その出雲で、東京一極集中に挑戦して出雲から日本を変える意気込みで、出雲独自の資源を強化し相互につなぎ合わせ「日本の始まり出雲」というブランドを構築するプロジェクトが「出雲王国」です。

■なぜ、今どきテーマパークなのか?
 出雲王国はテーマ性をもった集客施設というテーマパークの範疇に入ることは事実ですが、日本の各地にあるテーマパークとは似て非なる物です。全国で粗製乱造されたテーマパークは、事業計画、財務体質、運営ノウハウともに未熟で、リピーターを獲得できる魅力を決定的に欠いていることが、次々に破綻した原因でした。それに対し出雲王国は、魅力、収益性、持続性など事業としての基本的な機能をしっかりともったプロジェクトであり、地域再生を強力に推進するプロジェクトを目指しています。

日本の歴史を体験する出雲王国

 我が国は軍国主義が闊歩した戦前の苦い経験から、戦後の教育の中で本来世界に誇るべき日本の歴史を余りにも矮小化し、当然「日本人として共有すべき歴史観」、別な言い方をすれば「日本人のアイデンティティ」を曖昧模糊にしています。大人も子供も、自分の国の歴史や文化を誇りを持って世界の人に話すことができません。
 島国・日本は世界でも例のない幸運な歴史を持っています。日本は、大化の改新、壬申の乱、元寇、戦国時代、明治維新など致命的な分裂や外国からの侵略を避け、歴史の節目で大変革を遂げ、建国以来一度も途切れることなく国体を継続させた世界唯一の歴史をもっています。また、海外から先進的な思想、多様な文化、制度、技術、産業を積極的に取り入れ、一方で勤勉さや自然との共生、繊細な美意識や争い事を好まない性格など日本人の個性を育み、世界に誇る独自の文化、社会、伝統を築いてきました。
 出雲王国のテーマは「日本の歴史を体験する観光交流拠点」です。出雲王国は、日本の歴史を知識として教えるのではなく、歴史の現場にあたかもタイムスリップして歴史そのものをリアルに体験し、考えることで、日本の歴史観や日本人のアイデンティティを感じ取り醸成してもらうことを目指しています。