プロスキームの着眼点
……「ヒト+モノ+カネ+情報」の見直し
「ヒト+モノ+カネ+情報」が経営の4大要素であり、企業再生、地域再生にはこの4大要素をそれぞれ徹底して見直し、再構築することが必須となります。
ヒト=人材・組織
人間こそ経営の原点です。経営者の強い意志とリーダーシップがなければ企業の再生は困難ですし、それを可能とする高い実務能力を備えた組織の存在も必須です。
モノ=商品・サービス
顧客は商品やサービスに価値を見いだして対価を支払うのであり、いかに付加価値のある商品・サービスを提供できるかが再生の決め手になります。
カネ=資金・投資
企業の健康状態を測るバロメーターがカネであり、資金の欠乏はすぐに体力を衰弱させます。また、負債は肥満とかストレスを表し、多すぎる負債は致命傷になります。
情報
再生を必要とする企業に共通する問題点は必要な情報が的確に伝わらないことです。資金繰りに困る経営者や雇用不安の従業員では見えるべき情報が見えずに往々にして間違った方向に戦力を費やしていることが多いのです。人材・組織を活かすための情報、商品・サービスの付加価値を上げるための情報、資金・投資を引き込むための情報、それら再生の鍵を握る情報をプロスキームが中心になって正確に収集・伝達・発信していきます。
企業再生、地域再生は債権カットや経費節減を外から来て上辺だけで処理してもヒトも組織も動かず、何もできません。再生は直接踏み込んで粘り強く問題を解決していく現場主義の姿勢が不可欠であり、そのとき「ヒト+モノ+カネ+情報」の中で不足しているものがあれば、場合によってプロスキームが人材も、商品も、資金も、情報も直接提供することが可能です。
プロスキームの役割
……生産者と消費者を結ぶ
生産者である企業や地域にはかけがえのない商品や農産物、技術や伝統を保持しています。それが正確に、あるいはタイムリーに消費者の元に届いていないことに問題の本質があります。
生産者には消費者が、「何を欲しがっているのか、何を嫌い、何に好感を持つのか、どのような嗜好が増え、何にこだわりをもち、どのようなものに進んで対価を支払うのか」が理解できていないことが多々あります。
同じことが消費者にも言えます。ほとんどの場合、消費者には生産者の顔が見えません。生産者が何に生き甲斐を感じ、何にこだわっているのかの情報も思いも伝わってきません。
問屋、商社、農協などの流通機構が上手く機能しなくなっているため、本当に美味しい食材、野菜、米、魚介類、加工食品が埋もれてしまい、日本中同じメーカーの同じ商品に寡占されています。生産者も消費者も誤った情報や思い込みに基づいて、全く見当違いの売れない商品が作られたり、つまらない商品が購入されている現実がほとんどです。
同じことが行政にも言えます。ほとんどの場合、行政側は進出したい企業、観光とか移住したい人達の情報を正確に把握したり、逆にタイムリーな情報を発信できていません。企業も行政も誤った思い込みや無駄な金を使って、魚のいない釣り堀で釣りをしているのが現状なのです。
その現状を打破するためにプロスキームは、消費者側の思いや感性、経済感覚などの情報をできるだけ具体的に生産者に伝え、一方で生産者側のこだわりや商品の本当の価値を分かりやすく消費者に伝えていきます。その生産者と消費者を結ぶ仕事がプロスキームの役割なのです。